親子3代で紡ぐ彫金の技術
有限会社コウエイ(小台2丁目)

今回は足立区内に日本でも数少ない彫金・装飾メッキ細工の工房があると聞き、荒川と隅田川に囲まれた小台地区にある「有限会社コウエイ」さんを訪れました。

《彫金》って何?

〝金属の表面に鏨(たがね)を用いて彫った文様・文字・透かし〟
を指し、主に宝飾品や仏具、家具、装飾品などに用いられます。

コウエイさんでは、彫金で作品の原型を起こし、それを元に、電気鋳造で製品を作ります。
(工程は以下の写真のようになります。)
絵柄によって厚みと色味を見ながら絶妙なバランスでメッキを施し作品を作り上げて行きます。

国内の主要人形メーカーの半数以上で使用されている確かな逸品

コウエイさんではどのようなものを製作されているのでしょうか。
社長の堀 弘尚さんにお話を伺ってみました。

現在は主に五月人形の装飾品や、木製の絵馬の土台に干支の彫金加工品を組み合わせたものなどを中心に作られています。特に五月人形に関しては、国内の主要人形メーカーの半数以上の「吹返し」と呼ばれている部分をコウエイさんの彫金を使用しているそうです。

(兜の「虎」と「龍」の部分が吹返し)

その他には彫金そのものを芸術作品として、額装して飾るための大作も作られるのだとか。

足立区内でものづくりされている方々と繋がりたい

親子3代にわたり伝統工芸品に携わってきたコウエイさんですが、これからは伝統の技術である彫金にプラスアルファの組み合わせの作品を作っていきたいとのこと。

足立区内にはたくさんの「ものづくり」企業があるので、その方々と一緒に【彫金+異なる素材】で新しい製品を作る事にも挑戦したいと意気込みを見せております。

デザインの持ち込み加工も可能なため、若い方の感性あふれるデザインを用いた彫金の世界も広げていきたいとのことです。 区内の「ものづくり」に携わる企業、アーティスト、ハンドメイド職人でコウエイさんの新たな挑戦に興味のある方はぜひお問い合わせください!

【企業情報】

有限会社コウエイ

住所:〒120-0046 東京都足立区小台2-32-6
電話:03-3912-8891
メール:koei@globe.ocn.ne.jp
お問い合わせ:お電話もしくはメールにて

しんめいみなみ

足立区の北東に住んでいます。
北綾瀬・六町エリアを中心に散策して見つけた、オススメのスポットを投稿していきます